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2007 / 08 / 29
留学生座談会開催(1)
アジアの国々ではどんな気候風土と向き合う生活の知恵があるのでしょうか。7月末都内某所、在日のアジア各国の留学生に集まっていただき、それぞれの母国での暮らしに溶けこむ気候風土と寄り添う生活習慣やその裏にある知恵をレポートにまとめ紹介してもらいました。今回はベトナムのアインさん、ニュンさんとタイのスワナーさんのレポートをご紹介します。
ベトナムの気候と上手くつきあうライフスタイルについて
アインさん・ニュンさん
-涼しく過す工夫が施されて住環境
ベトナムの北部は四季があって、といってもほとんど雨季と乾季に別れています。中部はラオスからの乾燥した風が吹いてきて本当に暑いです。南部はカンボジアとかタイとかとあまり変わらないですね。すごく過ごしやすいです。季節とうまく付き合うためにベトナム人は家の建て方にいろいろな工夫をしてきました。都市部の住宅は大体2階建て以上が普通です。2階はすごく日差しが強くて暑いので、昼間は1階で過ごして、2階には行きません。2階は1階に暑さが伝わらないように隔離層になっています。窓が多いのは風通しのため。エアコンを使わない家は、こういう天井のファンとか普通のファンとかを使って過ごします。農村部では、すごく木をいっぱい植えます。すごく大きい木とか、朝顔とか、「へちま」とかをグリーンカーテンとして利用します。日陰ができるから涼しい。陰がすごく大事です。
-肌に涼しく優しいゴザで安眠を
暮らしの工夫では「ござ」があります、寝るときに使う。日本の「いぐさ」と同じです。細い「いぐさ」を編むんですね。他には竹を使ったシート、夏にはとても涼しいです。あと工芸品ですが、「竹ざる」。椅子とか家具、あと最近ではファッションでも竹が良く使われます。通気性を利用しています。竹かピラミッド形の笠、ノンもよくかぶります。ピラミッドの形なので、暑いとき光から顔を隠せますし、雨も避けることが出来ます。履物ですが、日本にもある「下駄」とよく似ていますが、「グオーク」といいます。よく履きます。昔は男の人も良く履いていたみたいですけど、最近は女性だけらしいです。
-酸味で食欲増進
食事についてですが、ベトナム料理はすごく辛いです。食の文化がすごく豊かだといっても過言ではないと思います。これは、「チェ」といってデザートですね。素材は体を涼めるような野菜とか果実とかを工夫して摂ります。夏は食欲がないので、食欲をそそるために、すっぱいものを摂ります、タイの「トムヤムクン」とかもそうですね。すっぱい味というのは「タマリンド」とか「トマト」とかいろいろありますけど、すっぱい味ですごく食べやすくなります。冬には鍋を食べます。魚の鍋で、野菜もたっぷりあって、ソースもあって、肉とか魚とかいっぱい入れて食べるものです。冬、北部では寒いのでこういう温かいものをみんなで食べるのが習慣になってます。
-涼しい朝に運動を
健康の話ですが、ベトナムでは1年中暑いので、早起きします。体操、ランニングとか、太極拳とかやったりしますけど、5時くらいに起きて大きな場所に集まって、運動する習慣があります。
-天然の薬で体調管理
あと「葛の粉」、これは日本にもあると聞いてびっくりしたんですけど、根菜の根をつぶして粉にしたものです。この粉はすごく体にいいので、夏は体を涼めたり、出来物とかが出来たらこれを飲むといいです。「つぼ草」のジュースも飲みます。100%青汁ですから、すごく体にいいです。つぼ草は血液を浄化したり、神経質な状況を治す効果がありますので老若男女、飲みます。
-食材のもつ陰陽パワーで体温調整
知恵の話ですけど、陰と陽で陽の食べ物は「マンゴ」、「パイナップル」、「ジャックフルーツ」とか「唐辛子」ですね、食べたら体が熱くなる。食べ過ぎるとあまりよくない、で、陰は、「きゅうり」、「糸瓜」、「葛の粉」とか食べたら体が涼しくなる。でも極端で、「田螺」だと美味しいけど時々おなかがいたくなる場合もあります。そのためには「生姜」をいっぱい使って消毒するらしいです。日本の「寿司」も生姜が使われるのはそういった理由からでしたね。
-自然の影響をうけた挨拶やことわざ
コトバの文化にも自然からの影響が伺えます。誰か自分の家に遊びに来ると、「どこの風があなたを運んで来たの」っていう、あいさつがあります。他に中秋節といってお月見の季節があります。また雨を予想するために色々なことわざがあります。「トンボが高く飛ぶ時は翌日晴れます。低く飛ぶ時は翌日雨になるそうです。」「黒い雲が東にあれば雨が降り、西にあれば雨が降らない」ともいわれます。東からの海風の影響で東の雨雲がベトナムに雨を降らせるといいます。
タイの気候と上手くつきあうライフスタイルについて
スワナーさん
タイは日本と同じ仏教を宗教としています。目上の人に尊敬を払います。あと神社とかに参拝に行くことと、週末にお参りに行きます。毎朝、托鉢もします。日本人との共通点では、清潔や見かけにこだわります。
-植物の清熱効果で涼しい空気を
タイ家は充分な庭スペースがあり、木などを植えるところがあります。タイは日本の人口の二分の一で面積は2倍だから、そういう余裕を持っています。鳥とか魚とか飼う家庭がいっぱい見られます。暑さを解消するため、屋根とかには喚起機が設置されています。
あと服は1年中暑いから、みんなよく半袖を着てます。ほとんど服はコットンから製造され、毛の服は売っていません。
-スパイシーな料理で暑気払い
食事は、味をつけるために、調味料使ってこってりとした料理が多い。1年中暑いので、料理は生では食べられない。また体を中から冷ますため、ほとんど温かい料理を作ってみな食べてます。熱いものとか、「ハーブ」が有名な国です。「果物」も安くて1年中消費できます。朝早くの市場では、新鮮な魚とか野菜を買うことが出来ます。
-様々な用途に使われるバナバの皮
道具とかでは、「バナナの皮」で作られたものが多いです。バナナが豊富なタイでは、バナナの葉が、食事の場でよく利用されます。食べ物を焼く際にバナナの葉に包んで焼いたり、小さく切って皿の代わりにしたりします。バナナの葉には殺菌作用があるので、見た目だけでなく、衛生上の点からも都合がよいとされます。タイの有名な「ロイ・クラトン」といわれる、罪や汚れを水に流して、魂を清めるお祭りがあります。そのお祭りではバナナの葉の上に「ろうそく」をのせて流します。お祭りは、11月ごろ行われています。タイで全国的に行われています。1年中川を汚してしまうことを謝ると同時に、川にお祈りをします。
-水を掛け合って暑気払い
ソンクラーンという水掛祭りは外国人にもよく知られています。みんなこの季節が来るのを楽しみに待っています。タイ暦の新年(4月中旬)に3日間に渡って行われる、スコータイ時代から続く伝統的な祭りです。もともとは僧侶が人々に聖水をかけ、新年を祝う行事だったのですが、タイは3〜5月が最も暑い暑期で、暑気払いとして、しだいにお互いにバケツや水鉄砲で水を掛け合うお祭りになったそうです。知り合いでなくても、通りを歩いていると思いっ切り水を浴びせられます。このお祭りは一番暑い時期で、みんな楽しんで遊んでいます。
-身体のエネルギーライン「セン」を刺激して老廃物を外に
中国とインドのマッサージを融合させたタイ古式マッサージも有名です。2500年の歴史をもち、現在では世界で一番気持ちがいいマッサージとも呼ばれています。頭からつま先にいたるまで、「セン」と呼ばれる大きなエネルギーライン10本に沿って全身をゆっくり施術していきながら全身の血流を良くし、老廃物を体外に出すことで、健康を維持します。
-厳しい自然環境に育まれたおおらかなタイ人気質
よく使う言葉はマイペンライ、「大丈夫」「気にしない」という意味の言葉です。タイでは、とても余裕が多くて、よくこの言葉を使ってます。